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お知らせ

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2020年 年頭のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

出版業界の皆様に育てていただいた弊社はお蔭様で本年創業30年を迎えることができました。感謝の気持ちで一杯です。
出版業界のお役に立ち、業界にとってなくてはならない企業として歩んでいければこれに勝る幸せはありません。

2020年が皆様にとって喜びの多い1年になります様、心からお祈り申し上げます。

〈経済の状況〉

昨年の大納会では、日経平均株価の終値は23,656円となり、1990年以来29年ぶりの高値となりました。秋以降の米中通商交渉への期待から日米ともに株価が回復して年末を迎えた訳です。
ところが1月3日、米軍はイランへの空爆を行い、イラン革命防衛隊司令官(イランNo2の実力者)を殺害しました。この事は中東地域の緊張を高め、原油高を進め、円高ドル安と共に株式市場に不透明な要素を付け加えることになるでしょう。本年11月の米大統領選をめぐるトランプ政権の出方と、長期化が見込まれている米中貿易戦争も今後の株式市場に大きく影響しそうです。
それでもIMFは米国GDP成長率を1.8%、中国を5.9%、消費増税の影響が懸念される日本を0.3%と予想しています。2020年の日本経済は引き続き減速しつつもゆるやかなプラス成長を維持すると考えられています。
一方、日本経済新聞は1月1日付け1面で「さびつく成長の公式」として「資本主義の常識がほころびてきた。資本を集め、人を雇い、経済が拡大すれば社会全体が豊かになる―。そんな『成長の公式』が経済のデジタル化やグローバル化で変質し、格差拡大や環境破壊などの問題が噴き出す。この逆境の向こうにどんな未来を描けばいいのだろう。」と問題提起し、シリーズ「逆境の資本主義」の連載を始めました。
産業革命、2つの世界大戦、リーマン危機を経て、幾度もの危機を経験した資本主義はそのたびに復活してきましたが、はたして今日的な危機は乗り越えることができるのかということがテーマとなっています。今や現代が産業革命後のパラダムシフトの時であることは間違いないようです。

〈進化する技術〉

一方、テクノロジーは進化を続けています。2020年、次世代通信規格「5G」の商用サービスがスタートします。4Gまでは「高速・大容量」をベクトルとして進化してきましたが、5Gではそれに「低遅延」と「同時接続」というベクトルを加えて飛躍的に進化します。4Gに比べて100倍の通信速度を実現し、2時間の映像を3秒でダウンロードすることが可能になります。これにより、イノベーションが加速し新産業の創出に結びつくでしょう。総務省はその経済効果を年間49兆円と試算しました。併せてスーパーコンピューターを大きく上回る量子コンピューターの開発競争とそのスピード感からも目が離せません。
弊社は大きな変革期を迎えている出版業界に、システムインテグレーターの立場から5G環境下でのシステム開発とソリューション提案、そしてAIやディープラーニング技術活用の提案を積極的に進めて参ります。そして新たなチャレンジを担う技術者集団としての精進を続けて参ります。

〈次の30年に向けて〉

業界インフラとしての「K-PRO」と「たなづくり」をもっともっと多くの書店様、版元様に提案してまいります。
創業30年を迎えさせて頂いた弊社は、次の30年を展望する施策として
「光和Next30」プロジェクトを立ち上げました。

「組織・人の潜在能力は偉大である」を合言葉に

  • 計画達成に向けた仕組みの構築と浸透
  • 事業部毎の目指す姿の設定
  • その実現に向けた組織づくり・マネジメント人材の育成
  • 次なる30年を担うマネージャーの育成
  • その展望の全社的展開

を進めてまいります。

出版業界、そしてユーザー様のご支持を頂くことが何よりも大切である事を忘れずに着実に歩みを進めて参ります。激動の時代を、勇気を持って歩んでいきたいと思います。

本年も皆様方のご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

株式会社光和コンピューター  代表取締役 寺川 光男 2020年1月

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