2016年 年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
2015年の東京市場は4年連続の株高・円安となりましたが2016年はこの流れが一服するとの見方が出ております。
米国の景気回復の持続と中国経済が急激な減速をしないことが条件となっておりますが、不透明感は拭い去れません。
高度経済成長と言われた1955年から1973年に二つの大きな経済的な出来事がありました。
1971年のドルショック(世界通貨ドルの固定相場から変動相場への移行)と1973年のオイルショック(第四次中東戦争に発端した原油価格の大幅な上昇)です。
その後安定成長期と呼ばれる時代が1991年のバブル崩壊まで続きます。
この間、出版業界は右肩上がりを続け、1996年には2兆6500億円のピークに達しました。
景気の影響を受けない出版産業と言われた時代でした。
それから20年、一兆円を超える売上減の中で今日を迎えています。
再販制度と委託制度に守られてきた業界の制度疲労(制度瓦解と言われている方もいます)・電子化による市場の変化・ネット書店の台頭等々さまざまな要因が指摘されております。
出版社・書店・取次が各々の立ち位置で、またそれぞれの個別企業単位での経営努力をされているのが今日的な状況だと思います。
様々な業種が、それぞれの時代状況の中で市場変化に対応して自らを変革して生きてきました。
今こそ出版業界の、それぞれの立場でのイノベーションの発揚が問われています。
この変化の時代、出版業界にお世話になって歩んできた私どもは、マーケティングや物流改革対応等を軸としたソリューションシステムのご提供をより一層加速してまいります。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のご提案による事業改革のお手伝いをさせて頂きます。
DOD(デジタル・オン・デマンド)の推進で新たなマーケットの創出をご提案してまいります。
総じて、出版産業のイノベーションに寄与させて頂ければと思っております。
変化の時代、しなやかに進んでまいります。
本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2016年1月
株式会社光和コンピューター
代表取締役 寺川 光男