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事例紹介

Case

出版システム専門書出版

NVロジデック
ハンディターミナルの導入で、
出庫/返品/改装/断裁など管理

新聞記事の内容《PDF》 A4資料《PDF》

出版ERPシステム
株式会社 NVロジテック 様 (文化通信bBB 2010/6/14 掲載)

「来年ぐらいにはシステムを拡張したいとする」浅見社長

株式会社 NVロジデック

所在地 埼玉県新座市池田1丁目2-5
代 表 代表取締役社長 浅見孝司
従業員 60人

 日本ヴォーグ社の物流を担っているNVロジテックは、取次への納品のほか、手芸キットなどの通信販売事業や、押し花教室の会員事業といった日本ヴォーグ社が展開する多様なビジネスモデルに対応した物流を行っているが、昨年、ハンディターミナルを導入し、こうした事業の効率化に取り組んでいる。

ハンディターミナル

 同社は4年前、現在の社名になって現在地に移転したのにあわせて、それまで分かれていた出版物と通販・会員向け商品の管理を1ヵ所に集約した。

 本社流通センターの延べ面積は約1500坪、従業員は社員5人をはじめとして60人。施設内には日本ヴォーグ社の受注センターも入っている。

 管理アイテムは通信販売事業が約3000点、会員事業が約2000点、出版物は約900点。ただ、出版物は総冊数180万冊に達する。

900点180万冊を取り扱う出版物ピッキングの模様

 通信販売と会員事業の物流は3年前にシステムを導入し、データベースも統合しているが、出版物については、昨年、初めて光和コンピューターのシステムを導入した。通信販売や会員事業の物流は、納品、出荷というシンプルな流れだが、出版物は返品、改装など複雑な処理が発生するためだ。

 商品管理も会員事業の商品はロケーション管理を行っているが、出版物のピッキングエリアはロケーション管理をしていない。これは「スタッフにベテランが多いのでカテゴリーごとの分類の方が作業効率がよいのです」と浅見孝司社長。

 「どうしても最初はスタッフに機械への拒否反応があるので、それを払拭するために、まずハンディターミナルを導入しました」と浅見社長は段階的に機械化を進めていることを説明する。それは、「働く人労力を軽減することが省力化だからです」という考えからだ。

会員事業で使われるキットなどのピッキング

 複数の共同返品の入力などを除くと、入庫、返品、改装、断裁などの作業をすべてハンディターミナルで管理している。このことで、「ほとんどミスはなくなりました。また、棚卸の精度もほぼ正確で、作業時間は半減しました」(浅見社長)と効果を発揮している。そして、作業が標準化できたという効果も大きい。

 日本ヴォーグ社の受注センターは、書店や取次などからの注文を受けるスタッフが5人、直販の担当者が7人。ここで受注したデータがピッキングリストとして出力される。通販と会員向けについては、無線でハンディターミナルにデータが転送される。出版物については、紙のリストに沿ってピッキングして、ハンディターミナルで検品して出荷する。

 日本ヴォーグ社との間では商品マスタを日々交換しており、今後は商品ごとのABC分析をマスタに反映させて在庫の配置を行うといった効率化も予定している。「まずハンディターミナルに慣れて、来年ぐらいにはシステムを拡張していきたい」と浅見社長は考えている。